剣の舞



HOME(漢文記事一覧)>剣の舞・詳しい解説

  ⇒ 剣の舞・テスト対策問題





・ 下の画像クリックで次の画像に進む

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方


     [ 語句・句法 ]

・ 見ゆ … お目にかかる

・ 臣 … 臣下の君主に対する自称

・ 戮す … 合わせる

・ 然れども … しかしながら

・ 意う … 思う


     [ 原文 ]

 沛公旦日従百余騎、来見項王。

 至鴻門、謝曰、

 「臣与将軍戮力而攻秦。

 将軍戦河北、臣戦河南。

 然不自意、

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方

        前の画像に戻る


     [ 語句・句法 ]

・ 能〜 … 〜できる

  読み「よク〜」(可能)

・ 関 … 関中の地

・ 得〜 … 〜できる

  読み「〜う」(可能)

・ 小人 … 小人物、つまらない者

・ 令A〜 … Aに〜させる

  読み「Aヲシテ〜しム」(使役)

・ 郤 … 仲たがい

・ 左司馬 … 軍政官

・ 然らずんば … そうでなければ


     [ 原文 ]

 能先入関破秦、得復見将軍於此。

 今者有小人之言、令将軍与臣有郤。」

 項王曰、「此沛公左司馬曹無傷言之。

 不然、

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方

        前の画像に戻る


     [ 語句・句法 ]

・ 籍 … 項羽の名

・ 何以〜 … どうして〜しようか、〜しない

  読み「なにヲもつテ〜ン」(反語) ・ 此に至る … こんなことをする

・ 即日 … 事のあったその日

・ 因りて … それで

・ 留む … 引き止める

・ 嚮 … 向かう

・ 亜父 … 父の次に尊敬する人


     [ 原文 ]

 籍何以至此。」

 項王即日因留沛公与飲。

 項王・項伯東嚮坐、亜父南嚮坐。

 亜父者范増也。

 沛公北嚮坐、張良西嚮侍。

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方

        前の画像に戻る


     [ 語句・句法 ]

・ 目す … 目くばせする

・ 佩ぶ … 腰につける

・ 玉玦 … 欠けた部分のある環形のおび玉

・ 三たび … 何度も

・ 黙然たり … 黙って何も言わないさま

・ 召す … 呼び出す

・ 人と為り … 生来の性質

・ 忍びず … 残忍なことができない

・ 寿 … 杯を尊者に勧めて長寿を祝う


     [ 原文 ]

 范増数目項王、挙所佩玉玦、

 以示之者三。項王黙然不応。

 范増起、出召項荘、謂曰、

 「君王為人不忍。若入、前為寿。

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方

        前の画像に戻る


     [ 語句・句法 ]

・ 畢わる … 終わる

・ 請う … 願い求める

・ 以〜 … 〜で

  読み「〜ヲもつテ」(手段)

・ 因りて … それを利用して

・ 不者ずんば … そうでなければ

・ 属 … 身内の者

・ 且〜 … 今にも〜になるだろう

  読み「まさニ〜トす」(再読文字)

・ 為A所〜 … Aに〜される

  読み「Aノ〜ところトなル」(受身)


     [ 原文 ]

 寿畢、請以剣舞、因撃沛公於坐殺之。

 不者、若属皆且為所虜。」

 荘則入為寿。寿畢曰、

 「君王与沛公飲。

   
鴻門之会・剣の舞 現代語訳・書き下し文・読み方

        前の画像に戻る


     [ 語句・句法 ]

・ 楽を為す … 音楽を演奏する

・ 請う〜 … どうか〜させてください

・ 亦 … 同様に

・ 翼蔽す … 親鳥が翼でひなをかばうようにする


     [ 原文 ]

 軍中無以為楽。

 請以剣舞。」項王曰、「諾。」

 項荘抜剣起舞。

 項伯亦抜剣起舞、常以身翼蔽沛公。

 荘不得撃。




     [ 現代語訳 ]

沛公は翌朝百騎余りの兵を従えて、項王にお目にかかろうとやって来た。

鴻門に到着して、謝って言うには、「私は将軍と力を合わせて秦を攻撃しました。

将軍は河北で戦い、私は河南で戦いました。

しかしながら自分でも思っていませんでした、先に関中に入って秦を破り、再び将軍にここでお目にかかることができようとは。

今つまらない者の告げ口があり、将軍と私を仲違いさせようとしています。」と。

項王が言うには、「これは沛公の左司馬曹無傷がそう言ったのだ。そうでなければ、私はどうしてこんなことをするだろうか。」と。

項王はその日、沛公を引き止めていっしょに酒を飲んだ。

項王と項伯は東向きに座り、亜父は南向きに座った。

亜父とは范増のことである。

沛公は北向きに座り、張良は西向きに控えていた。

范増はたびたび項羽に目くばせして、腰につけた玉玦を持ち上げて、項王に何回も見せた。

項王は黙ったままで応じなかった。

范増は立ちあがって、外に出て項荘を呼び出し、言いつけるには、「君王の人柄では残忍なことができない。

お前が入って、進み出て長寿を祝え。

長寿を祝うのが終わったら、願い出て剣で舞いをし、その機会に沛公を席上で攻撃して殺せ。

そうしないと、お前の身内の者は皆捕虜にされてしまうだろう。」と。

項荘はそこで入って長寿の祝いをした。

長寿の祝いが終わって言うには、「君王は沛公と酒を飲んでいます。軍中なので音楽を演奏するすべがありません。どうか剣で舞わせてください。」と。

項王が言うには、「よかろう。」と。

項荘は剣を抜いて立ちあがって舞った。

項伯も同様に剣を抜いて立ちあがって舞い、常に自分の体で沛公をかばった。

項荘は攻撃することができなかった。


     [ 書き下し文 ]

沛公旦日百余騎を従へ、来たりて項王に見えんとす。

鴻門に至り、謝して曰はく、「臣将軍と力を戮せて秦を攻む。

将軍は河北に戦ひ、臣は河南に戦ふ。

然れども自ら意はざりき、能く先に関に入りて秦を破り、復た将軍に此に見ゆることを得んとは。

今者小人の言有り、将軍をして臣と郤有らしむ。」と。

項王曰はく、「此れ沛公の左司馬曹無傷之を言ふ。然らずんば、籍何を以て此に至らん。」と。

項王即日因りて沛公を留めて与に飲む。

項王・項伯は東嚮して坐し、亜父は南嚮して坐す。

亜父とは范増なり。

沛公は北嚮して坐し、張良は西嚮して侍す。

范増数項王に目し、佩ぶる所の玉玦を挙げて、以て之に示す者三たびす。

項王黙然として応ぜず。

范増起ち、出でて項荘を召し、謂ひて曰はく、「君王人と為り忍びず。

若入り、前みて寿を為せ。

寿畢はらば、請ひて剣を以て舞ひ、因りて沛公を坐に撃ちて之を殺せ。

不者ずんば、若が属皆且に虜とする所と為らんとす。」と。

荘則ち入りて寿を為す。

寿畢はりて曰はく、「君王沛公と飲む。軍中以つて楽を為す無し。請ふ剣を以て舞はん。」と。

項王曰はく、「諾。」と。

項荘剣を抜き起ちて舞ふ。

項伯も亦剣を抜き起ちて舞ひ、常に身を以つて沛公を翼蔽す。

荘撃つを得ず。






Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved

















Counter