名を聞くより


・ 徒然草「名を聞くより」の現代語訳と品詞分解です。現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。

・ 500個ほど有るといわれている重要語句はカラーで表示しています。150個ほど有るといわれている最重要語句には印を付けています。

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       [ 現代語訳・品詞分解・原文 ]

名を聞くより・徒然草 現代語訳・品詞分解・原文


       [ 詳しい解説 ]

名を聞くより、やがて面影は
名前を聞くやいなや、すぐに顔つきは
・ 聞く … カ行四段活用の動詞「聞く」の連体形
○ やがて … すぐに

推しはからるる心地するを、見る時は、また、
推測される気持ちがするが、会って見る時は、また、
・ 推しはから … ラ行四段活用の動詞「推しはかる」の未然形
・ るる … 自発の助動詞「る」の連体形
・ する … サ行変格活用の動詞「す」の連体形
・ 見る … マ行上一段活用の動詞「見る」の連体形

かねて思ひつるままの顔したる人こそなけれ。
前々から思っていたとおりの顔をしている人はないものだ。
・ 思ひ … ハ行四段活用の動詞「思ふ」の連用形
・ つる … 完了の助動詞「つ」の連体形
・ し … サ行変格活用の動詞「す」の連用形
・ たる … 存続の助動詞「たり」の連体形
○ こそ(係助詞・強調) ⇒ 結び:なけれ(已然形)
・ なけれ … ク活用の形容詞「なし」の已然形


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昔物語を聞きても、このごろの人の家の、
昔の物語を聞いても、現在の人の家の、

そこほどにてぞありけんとおぼえ、
その辺りだったのだろうと思われ、

人も、今見る人の中に思ひよそへらるるは、
人も、現在見る人の中に自然に思い比べられるのは、

誰もかくおぼゆるにや。
誰でもこのように感じられるのだろうか。

また、いかなる折ぞ、
また、どのような場合だったか、

ただ今人の言ふことも、
まさに今、人が言っていることも、

目に見ゆるものも、わが心のうちも、
目に見えているものも、自分の心のうちも、

かかることのいつぞやありしかとおぼえて、
こんなことがいつだったかあったのだがと思われて、

いつとは思ひ出でねども、まさしくありし心地のするは、
いつとは思い出さないが、確かにあった気持ちがするのは、

我ばかりかく思ふにや。
自分だけがこのように思うのだろうか。






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