亀山殿の御池に


・ 徒然草「亀山殿の御池に」の現代語訳と品詞分解です。現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。

・ 500個ほど有るといわれている重要語句はカラーで表示しています。150個ほど有るといわれている最重要語句には印を付けています。

HOME(古文記事一覧)>徒然草



・ 下の画像クリックで次のページに進む。

       [ 現代語訳・品詞分解・原文 ]

亀山殿の御池に・徒然草 現代語訳・品詞分解・原文


       [ 詳しい解説 ]

亀山殿の御池に、大井川の水をまかせられんとて、
亀山離宮のお池に、大井川の水をお引き入れになろうとして、
・ まかせ … サ行下二段活用の動詞「まかす」の未然形
・ られ … 尊敬の助動詞「らる」の未然形
・ ん … 意志の助動詞「ん」の終止形

大井の土民に仰せて、水車を造らせられけり。
大井川沿いの住民に言いつけられて、水車をお作らせになった。
・ 仰せ … サ行下二段活用の動詞「仰す」の連用形
☆ 仰す … 命令する
・ 造ら … ラ行四段活用の動詞「造る」の未然形
・ せ … 使役の助動詞「す」の未然形
・ られ … 尊敬の助動詞「らる」の連用形
・ けり … 過去の助動詞「けり」の終止形

多くの銭を賜ひて、数日に営み出だして、掛けたりけるに、
たくさんのお金を与えられて、何日も苦心して作り出して、川にかけ渡したが、
・ 賜ひ … ハ行四段活用の動詞「賜ふ」の連用形
☆ 賜ふ … 「与ふ」の尊敬語
・ 営み出だし … サ行四段活用の動詞「営み出だす」の連用形
・ 掛け … カ行下二段活用の動詞「掛く」の連用形
・ たり … 完了の助動詞「たり」の連用形
・ ける … 過去の助動詞「けり」の連体形


   


          [ 次のページに進む ]

掛けたりけるに、おほかた廻らざりければ、
川にかけ渡したのだが、まったく回らなかったので、

とかく直しけれども、つひに回らで、いたづらに立てりけり。
あれこれと修理したけれども、とうとう回らないで、むだに立っていた。

さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、
そこで、宇治の里の者をお呼び寄せになって、作らせなさったところ、

やすらかに結ひて参らせたりけるが、思ふやうに廻りて、
すやすと組み立てて差し上げた水車が、思いどおりに回って、

水を汲み入るること、めでたかりけり。
水を汲み入れることが、すばらしかった。

よろづに、その道を知れる者は、やんごとなきものなり。
万事において、その方法を会得している者は、尊ぶべきものである。






Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved