九月二十日のころ・徒然草 現代語訳・品詞分解・原文

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しめやかにうち薫りて、忍びたるけはひ、いとものあはれなり。
薫(かお)り
しっとりと薫って、ひっそり暮らしている様子は、とてもしみじみと趣きがある。
・ しめやかに … ナリ活用の形容動詞「しめやかなり」の連用形
・ うち薫り … ラ行四段活用の動詞「うち薫る」の連用形
・ 忍び … バ行四段活用の動詞「忍ぶ」の連用形
☆ 忍ぶ … 人目につかないようにする
・ たる … 存続の助動詞「たり」の連体形
・ ものあはれなり … ナリ活用の形容動詞「ものあはれなり」の終止形
○ ものあはれなり … なんとなく感慨深い

よきほどにて出で給ひぬれど、なほことざまの優におぼえて、
ほどよい頃に出て来られたが、やはり物事の様子が優雅に思われて、
・ よき … ク活用の形容詞「よし」の連体形
・ 出で … ダ行下二段活用の動詞「出づ」の連用形
・ 給ひ … ハ行四段活用の動詞「給ふ」の連用形
・ ぬれ … 完了の助動詞「ぬ」の已然形
・ 優に … ナリ活用の形容動詞「優なり」の連用形
☆ 優なり … (基本)上品で美しい
      ;     (文脈)優雅である
・ おぼえ … ヤ行下二段活用の動詞「おぼゆ」の連用形
☆ おぼゆ … (基本)自然に〜と思われる
           (文脈)思われる

物のかくれよりしばし見ゐたるに、
物陰からしばらく見ていると、
・ 見ゐ … ワ行上一段活用の動詞「見ゐる」の連用形
・ たる … 存続の助動詞「たり」の連体形

妻戸をいま少し押し開けて、月見る気色なり。
妻戸(つまど)、気色(けしき)
妻戸をもう少し開けて、月を見ている様子である。
○ 妻戸 … 寝殿造りの四隅の両開きの戸
・ 押し開け … カ行下二段活用の動詞「押し開く」の連用形
・ 見る … マ行上一段活用の動詞「見る」の連体形
☆ 気色 … (基本)視覚による自然や人間の様子
          (文脈)人の様子
・ なり … 断定の助動詞「なり」の終止形


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