無為の治


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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

無為之治・老子 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 賢 … 賢者

・ 貨 … 財宝

・ 可〜 … 〜できる(可能)

・ 欲す … ほしがる


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

無為之治・老子 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 虚しくす … 空っぽにする

・ 実たす … いっぱいにする

・ 骨 … 身体

・ 無不〜 … 〜ないことはない(二重否定)




    [ 原文 ]

 不尚賢、使民不争。

 不貴難得之貨、使民不為盗。

 不見可欲、使民心不乱。

 是以、聖人治、

 是以、聖人治、虚其心、

 実其腹、弱其志、強其骨。

 常使民無知無欲、使夫智者不敢為也。

 為無為、則無不治。


    [ 現代語訳 ]

賢者を尊ばなければ、民を争わなくさせることになる。

手に入れにくい財宝を貴ばなければ、民を盗まなくさせることになる。

欲望がかなうということを見せなければ、民の心を乱れなくさせることになる。

それで、聖人の政治は、その心を空っぽにして、その腹をいっぱいにし、その意志を弱くして、その身体を頑強にする。

常に民を知恵も欲望もないようにして、あの知恵のある者にまったく何の作為もさせないのである。

自然のままの作為のない政治を行なえば、決して世の中が治まらないことはない。


    [ 書き下し文 ]

賢を尚ばざれば、民をして争はざらしむ。

得難きの貨を貴ばざれば、民をして盗を為さざらしむ。

欲すべきを見さざれば、民の心をして乱れざらしむ。

是を以つて聖人の治は、其の心を虚しくして、其の腹を実たし、其の志を弱くして、其の骨を強くす。

常に民をして無知無欲ならしめ、夫の智者をして敢へて為さざらしむなり。

無為を為せば、則ち治まらざること無し。








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