漚鳥舞ひて下らず


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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

漚鳥舞不下・列子 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 海上 … 海辺

・ 漚鳥 … かもめ

・ 毎旦 … 毎朝

・ 百数 … 百ほどの数

・ 玩ぶ … おもちゃにする


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

漚鳥舞不下・列子 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 至言 … 最高の雄弁

・ 至為 … 最高の行為

・ 斉智 … 凡人の知恵




    [ 原文 ]

 海上之人、有好漚鳥者。

 毎旦之海上、従漚鳥游。

 漚鳥之至者、百数而不止。

 其父曰、「吾聞、漚鳥皆従汝游。

 汝取来。吾玩之。」

 明日之海上、漚鳥舞而不下也。

 故曰、「至言去言、至為無為。

 斉智之所知、則浅矣。」


    [ 現代語訳 ]

海辺に住む人に、かもめの好きな者がいた。

毎朝海辺に行き、かもめと一緒になって遊んでいた。

やって来るかもめは、百ほどの数を越えていた。

その父親が言った、「私は聞いている、かもめが皆お前と一緒になって遊んでいると。お前、つかまえてこい。私はそれをおもちゃにしよう。」と。

翌日海辺に行ったところ、かもめは舞っていて下りてこなかった。

それゆえ、「最高の雄弁は言葉の不使用によってなされ、最高の行為は無為によってなされる。凡人の知恵の及ぶところには、深みがない。」と言われている。


    [ 書き下し文 ]

海上の人に、漚鳥を好む者有り。

毎旦海上に之き、漚鳥に従ひて游ぶ。

漚鳥の至る者、百数にして止まらず。

其の父曰はく、「吾聞く、漚鳥皆汝に従ひて游ぶと。汝取り来れ。吾之を玩ばん。」と。

明日海上に之くに、漚鳥舞ひて下らざるなり。

故に曰はく、「至言は言を去り、至為は為す無し。斉智の知る所は、則ち浅し。」と。








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