旅夜書懐


   白文の原文、ひらがなの読み。

   形式、押韻、対句、主題、心情。

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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

旅夜書懐・杜甫 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 危檣 … 高く不安げに立つ帆柱

・ 独夜 … 自分だけが眠れない夜


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

旅夜書懐・杜甫 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 豈〜 … どうして〜か、〜ない

  読み「あニ〜ンヤ」(反語)

・ 応〜 … 当然〜べきだ

  読み「まさニ〜べシ」(再読文字)

・ 休む … 辞職する

・ 飄飄 … 風に漂う様子

・ 何〜 … 何が〜

  読み「なんノ〜」(疑問)

・ 沙鷗 … 砂浜のかもめ


  [ 原文 ]

 細 草 微 風 岸

 危 檣 独 夜 舟

 星 垂 平 野 闊

 月 湧 大 江 流

 名 豈 文 章 著

 官 応 老 病 休

 飄 飄 何 所 似

 天 地 一 沙 鷗


旅夜書懐・杜甫 形式・押韻・対句・主題


  [ 現代語訳 ]

細かい草がそよ風に吹かれている岸辺

高い帆柱のある舟の中で、ひとり眠れない夜を過ごす。

星は大空に垂れて一面に輝き、平野は広々としている。

月は湧きあがって水面に輝き、長江は流れ続ける。

名声は、どうして文章によって世にあらわれるだろうか。

官職は、年老いて病弱なので辞職するべきだろう。

風に吹かれてさまよう様子は何に似ているだろうか。

天地の間を飛び続ける一羽の砂浜のかもめ。


  [ 書き下し文 ]

細草微風の岸

危檣独夜の舟

星垂れて平野闊く

月湧きて大江流る

名は豈に文章もて著れんや

官は応に老病にて休むべし

飄飄何の似る所ぞ

天地の一沙鷗






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