山西の村に遊ぶ


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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

遊山西村・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 莫〜 … 〜するな(禁止)

・ 臘酒 … 年の暮れに仕込んだ酒

・ 山重水複 … 山や川が重なり合う

・ 柳暗花明 … 柳がこんもりと茂り、花が明るく輝く


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

遊山西村・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 追随 … 追いかけ合うように響く

・ 春社 … 春の土地神の祭り

・ 衣冠 … 衣服と冠、祭りの正装

・ 簡朴 … 飾り気がなく素朴なこと

・ 若〜 … もし〜(仮定)

・ 月に乗ずる … 月の光を頼りに歩く

・ 無時 … 随時


   [ 原文 ]

 莫 笑 農 家 臘 酒 渾

 豊 年 留 客 足 鶏 豚

 山 重 水 複 疑 無 路

 柳 暗 花 明 又 一 村

 簫 鼓 追 随 春 社 近

 衣 冠 簡 朴 古 風 存

 従 今 若 許 閑 乗 月

 拄 杖 無 時 夜 叩 門


遊山西村・陸游 形式・押韻・対句・主題


   [ 現代語訳 ]

農家が年末に仕込んだ酒が渾っているのを笑わないで下さい。

豊年なので、お客をもてなす鶏も豚も十分にあります。

山が重なり川が入りくみ、路は行き止まりかと思っていると、

柳がほの暗く茂って、花が明るく咲いている、そこに、また一つの村があった。

春祭りが近づいたのか、笛と太鼓が追いかけ合うように響く。

祭りの正装は簡素で飾り気がなく、昔の風俗を残している。

今後、もし暇なときに月の光を頼りに来るのを許されるなら

杖をついて、随時、夜にでも訪問したいものです。


   [ 書き下し文 ]

笑ふこと莫かれ農家の臘酒の渾れるを

豊年なれば客を留むるに鶏豚足れり

山重水複路無きかと疑ふに

柳暗花明又一村

簫鼓追随して春社近く

衣冠簡朴にして古風存せり

今より若し閑に月に乗ずるを許さば

杖を拄きて時と無く夜に門を叩かん






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