登高


   白文の原文、ひらがなの読み。

   形式、押韻、対句、主題、心情。

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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

登高・杜甫 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 登高 … 重陽の節句に山や岡に登って菊酒を飲み厄除けをする

・ 猿嘯 … 猿の鳴き声

・ 渚 … 岸辺

・ 沙 … 砂

・ 無辺 … 果てしない

・ 落木 … 落ち葉

・ 蕭蕭 … 木の葉が落ちる音

・ 不尽 … 尽きることがない

・ 滾滾 … 水が盛んに流れるさま


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

登高・杜甫 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 客 … 旅人

・ 百年 … 一生涯

・ 艱難 … 悩みや苦しみ

・ 繁霜の鬢 … 霜のように白くなった髪の毛

・ 潦倒 … 老いぼれて、落ちぶれて

・ 新たに停む … つい最近やめた


   [ 原文 ]

 風 急 天 高 猿 嘯 哀

 渚 清 沙 白 鳥 飛 廻

 無 辺 落 木 蕭 蕭 下

 不 尽 長 江 滾 滾 来

 万 里 悲 秋 常 作 客

 百 年 多 病 独 登 台

 艱 難 苦 恨 繁 霜 鬢

 潦 倒 新 停 濁 酒 杯


登高・杜甫 形式・押韻・対句・主題


   [ 現代語訳 ]

風は激しく吹き、空は高く澄み、猿の鳴き声が悲しく響く。

渚は清らかで 砂は白く 鳥がくるくる飛び廻っている。

果てしなく飛び散る落ち葉はざわざわと散り落ちて

尽きることのない長江の水はごうごうと流れてくる。

遠く故郷を離れて迎える悲しい秋、いつも旅人の身であり

一生涯病気がちな身で、ひとり高台に登っている。

苦しみが多くて一面に霜が降りたように白くなった髪の毛がひどく恨めしい。

老いぼれ落ちぶれて、つい最近、濁り酒をやめてしまった。


   [ 書き下し文 ]

風急に天高くして猿嘯哀し

渚清く沙白くして鳥飛び廻る

無辺の落木蕭蕭として下り

不尽の長江滾滾として来たる

万里悲秋常に客と作り

百年多病独り台に登る

艱難苦だ恨む繁霜の鬢

潦倒新たに停む濁酒の杯






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