小国寡民


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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

小国寡民 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 小国寡民 … 小さな国と少ない人民

・ 使A〜 … Aに〜させる

   読み「Aをして〜しむ」(使役)

・ 什伯の器 … いろいろな器具

・ 徙る … 移住する

・ 輿 … 車

・ 甲兵 … 鎧や武器

・ 陳ぬ … 並べる

・ 縄を結ぶ … 縄に結び目を作る

・ 安んず … 満足する

・ 俗 … 風俗


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

小国寡民 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 縄を結ぶ … 縄に結び目を作る

・ 安んず … 満足する

・ 俗 … 風俗




     [ 原文 ]

 小国寡民、使有什伯之器、而不用。

 使民重死、而不遠徙。

 雖有舟輿、無所乗之、

 雖有甲兵、無所陳之。

 使民復結縄而用之、甘其食、

 美其服、安其居、楽其俗。

 隣国相望、鶏狗之声相聞、

 民至老死、不相往来。


     [ 書き下し文 ]

小国寡民、什伯の器有るも、用ひざらしむ。

民をして死を重んじて、遠く徙らざらしむ。

舟輿有りと雖も、之に乗る所無く、甲兵有りと雖も、之を陳ぬる所無し。

民をして復た縄を結びて之を用ゐ、其の食を甘しとし、其の服を美とし、

其の居に安んじ、其の俗を楽しましむ。

隣国相望み、鶏犬の声相聞こゆるも、民老死に至るまで、相往来せず。


     [ 現代語訳 ]

小さな国で人民が少なく、いろいろな器具があっても使わせない。

人民に命を大切にして、遠くに移住させないようにする。

小舟や車があっても、それに乗ることがなく、鎧や武器があっても、

それを並べることはない。

人民がもう一度縄に結び目を作ってそれを使用し、

食事をおいしいと思い、服を美しいと思い、住居に満足し、

風俗を楽しむようにすれば、

隣の国が互いに眺められ、鶏や犬の鳴き声が互いに聞こえるほどであっても、

人民は老いて死ぬまで、互いに行き来することはない。






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