存外

HOME(記事一覧)> 羅生門 意味と例文、設問と解説
           > 羅生門 意味しらべ・問題と解説



・「存外」は「ぞんがい」と読みます。

・「存」は「思う、考える」という意味です。


・「存外」は「思っていたよりも」という意味です。


  [ 例文 ]

 ① 有島武郎の文章から

 監督を先頭に、父から彼、彼から小作人たちが一列になって、鉄道線路を黙りながら
歩いてゆくのだったが、横幅のかった丈の低い父の歩みが存外しっかりしているのを、
彼は珍しいもののように後ろから眺めた。


 ② 夏目漱石の文章から

 わたしは思わず足をとめたまま、ぼんやりわたしの部屋の中に、殊にわたしの足もと
にある、薄赤い絨毯に目を落とした。それから素足の指先にそっと絨毯をなでまわした。
絨毯の与える触覚は存外毛皮に近いものだった。




Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved