あげく

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・「あげく」は「結果」という意味です。

・「…あげく、〜」は「…の結果、〜する」という意味です。


  [ 例文 ]

 ① 夏目漱石の文章から

 日本の山水を描くのが主意であるならば、吾々もまた日本固有の空気と色を出さなけ
ればならん。いくら仏蘭西の絵がうまいといって、その色をそのままに写して、これが
日本の景色だとはいわれない。やはり面のあたり自然に接して、朝な夕なに雲容煙態を
研究したあげく、あの色こそと思ったとき、すぐ三脚几を担いで飛び出さなければなら
ん。色は刹那に移る。一たび機を失すれば、同じ色は容易に眼には落ちぬ。


 ② 芥川龍之介の文章から

 Aは僕の隣席にいたから何か口実をこしらえてはたびたび僕をつねったりした。おま
けにAの家の前を通ると狼に似た犬をけしかけたりもした。僕はこの犬に追いつめられ
あげく、とうとうある畳屋の店へ飛び上がってしまったのを覚えている。




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