衰微

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・「衰微」は「すいび」と読みます。


・「衰」は「勢いがなくなる」という意味です。

・「微」は「かすか、おとろえる」という意味です。

・「衰微」は「盛んであったものが衰えること」を意味します。

 本文には「京都の町はひととおりならず衰微していた。」と書かれています。それま
で栄えていた京都の町が並はずれて衰えていた、という意味です。


  [ 例文 ]

 ① 中島敦の文章から

 既に衰微した周室は更に二つに分かれて争っている。十に余る大国はそれぞれ相結び
相闘って干戈の止む時が無い。斉侯の一人は臣下の妻に通じて夜ごとその邸に忍んで来
る中についにその夫に弑せられてしまう。楚では王族の一人が病臥中の王の頸をしめて
位を奪う。呉では足頸を斬取られた罪人共が王を襲い、晋では二人の臣が互いに妻を交
換し合う。このような世の中であった。


 ② 太宰治の文章から

 私たちの母の説に依れば、百年ほど前から既に世界は、男性衰微の時代にはいってい
るのだそうでして、肉体的にも精神的にも、男性の疲労がはじまり、もう何をやっても、
ろくな仕事が出来ない劣等の種族になりつつあるのだそうで、これからはすべて男性の
仕事は、女性がかわってやるべき時なのだそうです。




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