刻限

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・「刻限」は「こくげん」と読みます。


・「刻」は「時刻」という意味です。

・「限」は「規定」という意味です。

・「刻限」は「時刻、定められた時刻」という意味です。

 本文には「もっとも今日は、刻限が遅いせいか、一羽も見えない。」と書かれていま
す。「刻限」は「時刻」という意味です。下の例文では「定められた時刻」という意味
の「刻限」を取りあげています。


  [ 例文 ]

 ① 夏目漱石の文章から

 御母さんに読んでくれと言われたときは大いに乗気になってそれは是非見せてちょう
だいとまで言おうと思ったが、この上また日記で泣かれるようなことがあっては大変だ。
とうてい余の手際では切り抜ける訳には行かぬ。ことに時刻を限ってある人と面会の約
束をした刻限もせまっているから、これは追って改めて上がってゆるゆる拝見を致すこ
とに願いましょうと逃げ出したくらいである。


 ② 芥川龍之介の文章から

「用と言うほどの用じゃないが、今夜の手はずも、まだ聞かないからな。」「なに、手
はずに変わりがあるものかね。集まるのは羅生門、刻限は亥の上刻――みんな昔から、
きまっているとおりさ。」




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