大儀そうに

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・「大儀そうに」は「面倒そうに、億劫そうに何かをしている様子」を意味します。


  [ 例文 ]

 ① 岡本かの子の文章から

 おかみさんは、ちょうどあなたのいられるその帳場に大儀そうに頬杖ついていられた
が、少し窓の方へ顔を覗かせて言われました。どじょうが欲しかったら、いくらでもあ
げますよ。その代り、おまえさんが、一心うち込んでこれぞと思った品が出来たら勘定
の代りなり、また私から代金を取るなりして私におくれ。それでいいのだよ。


 ② 有島武郎の文章から

 Aはいつもの所に行って落葉をかきのけた。袂の中から紙屑をつぎつぎに取りだして
それをそこの穴に捨てた。その紙屑は一つ一つ地に落ちた。喀痰の中に新鮮な血の交っ
たのがいくつも出てくるのを見ると、知らず溜息が出た。Aはやがて大儀そうにその上
をまた落葉でおおうて立ち上った。




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