人目にかかる

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・「人目にかかる」は「人目に掛かる」と書きます。

・「人目」は「人の目」を意味します。

・「掛かる」は「ひっかかる」という意味です。

・「人目にかかる」は「人に見られること」を意味します。


  [ 例文 ]

 ① 芥川龍之介の文章から

 恐る恐るその後ろから、石河岸の中へはいったAは、例の狛犬の陰になって、往来の
人目にかからないのをさいわい、夕じめりのした根府川石の上へ、無造作に腰をおろし
ました。


 ② 夏目漱石の文章から

 椿の沈んでいるのは全く違う。黒ずんだ、毒気のある、恐ろし味を帯びた調子である。
この調子を底に持って、上部はどこまでも派出に装っている。しかも人に媚ぶる態もな
ければ、ことさらに人を招く様子も見えぬ。ぱっと咲き、ぽたりと落ち、ぽたりと落ち、
ぱっと咲いて、幾百年の星霜を、人目にかからぬ山陰に落ちつき払って暮らしている。




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