語弊がある

HOME(記事一覧)> 羅生門 意味と例文、設問と解説
           > 羅生門 意味しらべ・問題と解説



・「語」は「言葉」を意味します。

・「弊」は「悪いこと、害になること」を意味します。

・「語弊がある」は「不適切な言葉の使い方によって相手に誤解や不快な感じを与える」という意味です。


  [ 例文 ]

 ① 芥川龍之介の文章から

 その羞恥は、当時、女房に対して感じた羞恥のような気がしていたが、後になって考
えて見ると、実は女房以外の人間に対して感じた羞恥だった。いや、そういっては、ま
語弊がある。人間が、そういう場合、一切の他人に対して感じる羞恥だった。


 ② 夏目漱石の文章から

 大吐血後五六日経つか経たないうちに、時々一種の精神状態に陥った。……魂が身体
を抜けるといってはすでに語弊がある。霊が細かい神経の末端にまで行きわたって、泥
でできた肉体の内部を、軽く清くするとともに、官能の実覚からはるかに遠からしめた
状態であった。




Copyright プロ家庭教師タカシ All Rights Reserved