断腸


・ 縦書き、全漢字に読みつき、ひらがな

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・ 「断腸」とは、「はらわたがちぎれるほどに悲しくつらい思いをすること」を意味します。また、「断腸の思い」とは、「非常につらく悲しく気持ち」を意味します。





 [ 断腸・世説新語 書き下し文 ]

断腸 書き下し文


     [ 現代語訳 ]

桓公は蜀に入り、三峡の中にたどり着いた。

部隊の中に子猿を捕まえた者がいた。

その母親が岸に沿って悲しそうに泣き叫び、

百里あまり進んでも立ち去らない。

ついに跳んで船に乗り、たどり着くや否や息絶えた。

その腹の中を割いて見てみると、腸がすべてずたずたに切れていた。

桓公はこれを聞いて怒り、命令してその人を罷免させた。




     [ 語句・句法 ]

・ 至る … 到着する

・ 部伍 … 部隊

・ 縁りて … 沿って

・ 哀号す … 悲しんで激しく泣き叫ぶ

・ 遂に … とうとう

・ 便即ち … すぐに

・ 絶ゆ … 息が絶える

・ 寸寸に … ずたずたに

・ 断ゆ … 切れる

・ 命A〜 … 「Aニ命ジテ〜シム」という使い方をする

・ 黜く … 辞める


 [ 歴史的かなづかい ⇒ 現代かなづかい ]

・ 桓公(くわんこう) ⇒ 桓公(かんこう)

・ 三峡(さんけふ) ⇒ 三峡(さんきよう)

・ 猿子(ゑんし) ⇒ 猿子(えんし)

・ 哀号(あいがう) ⇒ 哀号(あいごう)

・ 遂(つひ)に ⇒ 遂(つい)に

・ 跳(をど)りて ⇒ 跳(おど)りて

・ 便即(すなは)ち ⇒ 便即(すなわ)ち

・ 腸(ちやう) ⇒ 腸(ちよう)


     [ 原文 ]

桓公入蜀、至三峡中。

部伍中有得猿子者。

其母縁岸哀号、行百余里不去。

遂跳上船、至便即絶。

破視其腹中、腸皆寸寸断。

公聞之怒、命黜其人。







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