入蜀記


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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 楼塔 … 高楼と仏塔

・ 望む … 眺める

・ 慨然たり … 嘆き憂える様子


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 半夜 … 午前0時の1時間前から1時間後

・ 五更 … 夜明け前

・ 居人 … 住民

・ 長岡高壟 … 長く小高く続く丘


 [ 現代語訳・書き下し文3 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 菽 … 豆

・ 種う … 植える

・ 叢篠 … 茂っている篠竹

・ 気象窘隘 … 細く挟まった感じの景色

・ 平曠なり … 広々とした様子

・ 駅 … 宿場

・ 邑 … 村、里


 [ 現代語訳・書き下し文4 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 讖記 … 預言書

・ 兵 … 戦争

・ 寧らかなり … 穏やかである

・ 揜ふ … 覆い隠す


 [ 現代語訳・書き下し文5 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 飯す … 食事をごちそうする

・ 狠石 … 羊のような形をした石

・ 拠る … 寄りかかる

・ 謀る … 計略を立てる


 [ 現代語訳・書き下し文6 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 游客 … 見物に来た人

・ 摩挲す … 手でなでる

・ 太息す … 感嘆してため息をつく

・ 童子 … 寺院で雑務をする少年

・ 輩 … 連中

・ 往往にして … しばしば

・ 章冠之秀才甫 … 科挙を受験する章甫

・ 故址 … 旧跡


 [ 現代語訳・書き下し文7 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 旧伝 … 古くからの言い伝え

・ 飛升す … 飛んで天に昇る


 [ 現代語訳・書き下し文8 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 号す … 呼ぶ

・ 奇句 … 優れた詩句


 [ 現代語訳・書き下し文9 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 想見す … 想像する

・ 楼榜 … 楼の立て札

・ 篆 … 篆書


 [ 現代語訳・書き下し文10 ]

入蜀記・陸游 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 碧山 … 青々とした山

・ 帆檣 … 帆柱

・ 江行久 … 長江を長い間船で旅をする


    [ 原文 ]

 六月十日、至平江。以疾不入。

 沿城過盤門、望武丘楼塔、

 正如吾郷宝林。為之慨然。

 宿楓橋寺前。

 唐人所謂「半夜鐘声到客船」者。

 十一日、五更発楓橋。

 暁過許市、居人極多。至望亭小憩。

 自是夾河皆長岡高壟。

 多陸種菽粟、或灌木叢篠。

 気象窘隘、非楓橋以東比也。

 近無錫県、始稍平曠。

 夜泊県駅。近邑有錫山出錫。

 漢末讖記云、

 「有錫天下兵、無錫天下清。

 有錫天下争、無錫天下寧。」

 至今錫見輒揜之、莫敢取者。

 二十三日、至甘露寺、飯僧。

 甘露蓋北固山也。

 有狠石、世伝以為漢昭烈・

 呉大帝嘗拠此石共謀曹氏。

 石亡已久。

 寺僧輒取一石充数。游客摩挲太息、

 僧及童子輩、往往窃笑也。

 八月二十八日、同章冠之秀才甫、

 登石鏡亭、訪黄鶴楼故址。

 石鏡亭者、石城山一隅、正枕大江、

 其西与漢陽相対、止隔一水。

 人物草木可数。黄鶴楼旧伝、

 「費褘飛升於此、後忽乗黄鶴来帰。

 故以名楼。」

 号為天下絶景。崔灝詩最伝、

 而太白奇句得於此者、尤多。

 今楼已廃、故址亦不復存。

 問老吏、云、

 「在石鏡亭・南楼之間、正対鸚鵡洲。」

 猶可想見其地。楼榜李監篆石刻独存。

 太白登此楼、送孟浩然詩云、

   孤帆遠映碧山尽

   惟見長江天際流

 蓋帆檣映遠山、尤可観。

 非江行久、不能知也。






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