宋襄の仁


・ 縦書き、全漢字に読み、ひらがな

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 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

宋襄之仁・十八史略 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 商 … 殷

・ 庶兄 … 腹違いの兄

・ 封ず … 領土を与える

・ 諸侯に覇たり … 諸侯の旗頭になる


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

宋襄之仁・十八史略 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 公子 … 諸侯の子

・ 陣す … 軍隊を配置する

・ 〜と請ふ … 〜したいと申し出る

・ 阨 … 行きづまり

・ 困しむ … 困らせる

・ 為A所〜 … Aに〜される

  読み「Aノ〜ところトなル」(受身)




    [ 原文 ]

 宋子姓。商紂庶兄微子啓之所封也。

 後世至春秋、有襄公茲父者。

 欲覇諸侯、与楚戦。

 公子目夷、請及其未陣撃之。

 公曰、「君子不困人於阨。」

 遂為楚所敗。

 世笑以為宋襄之仁。


    [ 現代語訳 ]

宋は子姓の国である。

殷の紂王の腹違いの兄である微子啓が領土を与えられた所である。

その後、春秋時代になって、襄公茲父という人物がいた。

諸侯の旗頭になるのを望んで、楚と戦った。

襄公の子である目夷は、楚軍がまだ陣型を整えないうちにこれを攻撃したいと申し出た。

襄公が言うには、「君子は人の難儀につけこまない。」と。

とうとう楚軍にうち負かされた。

世間の人は嘲笑して「宋の襄公の仁」と言った。


    [ 書き下し文 ]

宋は子姓なり。

商紂の庶兄微子啓の封ぜられし所なり。

後世春秋に至り、襄公茲父といふ者有り。

諸侯に覇たらんと欲し、楚と戦ふ。

公子の目夷、其の未だ陣せざるに及んで之を撃たんと請ふ。

公曰はく、「君子は人を阨に困しめず。」と。

遂に楚の敗る所と為る。

世笑ひて以つて宋襄の仁と為す。








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