股肱の力を竭くす


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・ 語句と句法の解説付きです。

・ 歴史的かなづかいによる書き下し文です。





 [ 現代語訳・書き下し文1 ]

竭股肱之力・十八史略 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 能〜 … 〜できる

   読み「よク〜」(可能)

・ 大事 … 蜀を中心にした国家統一

・ 嗣子 … 家を継ぐべき子


 [ 歴史的かなづかい ⇒ 現代かなづかい ]

・ 昭烈(せうれつ) ⇒ 昭烈(しようれつ)

・ 終(を)はり ⇒ 終(お)わり

・ 亮(りやう) ⇒ 亮(りよう)

・ 謂ひて ⇒ 謂いて

・ 曰はく ⇒ 曰わく

・ 曹丕(さうひ) ⇒ 曹丕(そうひ)

・ 十倍(じふばい) ⇒ 十倍(じゆうばい)

・ 終(つひ)には ⇒ 終(つい)には


 [ 現代語訳・書き下し文2 ]

竭股肱之力・十八史略 現代語訳・書き下し文


     [ 語句・句法 ]

・ 涕泣す … 涙を流して泣く

・ 竭股 … 最も頼りになる部下

・ 忠貞 … 忠義と貞節


 [ 歴史的かなづかい ⇒ 現代かなづかい ]

・ 自(みづか)ら ⇒ 自(みずか)ら

・ 涕泣(ていきふ) ⇒ 涕泣(ていきゆう)

・ 敢へて ⇒ 敢えて




    [ 原文 ]

昭烈臨終謂亮曰、「君才十倍曹丕。

必能安国家、終定大事。

嗣子可輔輔之。

如其不可、君可自取。」

亮涕泣曰、「臣敢不竭股肱之力、

效忠貞之節、継之以死。」


    [ 現代語訳 ]

昭烈帝が死去するに当たって亮に対して言うには、「君の才能は曹丕の十倍ある。

必ず国家を安泰にすることができ、最後には大事を成し遂げるだろう。

跡継ぎの子が補佐するに値するならば、これを補佐しなさい。

もしそれに値しないならば、君自身が統治するべきだ。」と。

亮が涙を流して泣いて言うには、「私は何としても臣下として全力を尽くし、忠実で貞節な志を持ち続けて、大事を引き継ぐために命を投げ出さないことがありましょうか。」と。


    [ 書き下し文 ]

昭烈終はりに臨みて亮に謂ひて曰はく、「君の才曹丕に十倍す。

必ず能く国家を安んじ、終には大事を定めん。

嗣子輔くべくんば之を輔けよ。

如し其れ不可ならば、君自ら取るべし。」と。

亮涕泣して曰はく、「臣敢へて股肱の力を竭くし、忠貞の節を效し、之を継ぐに死を以てせざらんや。」と。








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