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         [ 解説 ]

・題名 … 楓橋夜泊(ふうきょうやはく)
・作者 … 張継(ちょうけい)
・詩形 … 七言絶句
・押韻(おういん) … 天、眠、船
・主題 … 楓橋に船中泊して秋の夜のもの寂しい旅愁に浸っている作者を寒山寺の鐘の音がいっそうもの寂しくした。


    [ 現代語訳・書き下し文・原文 ]

楓橋夜泊
楓橋夜泊
楓橋に夜停泊する

月落烏啼霜満天
月落ち烏啼いて霜天に満つ
月が沈み烏が鳴いて、霜を降ろす冷気が空に満ちている。
・霜 … 霜を降ろしそうな冷気

江楓漁火対愁眠
江楓漁火愁眠に対す
川岸の楓、いさり火が、旅愁で眠れないでいる目に映る。
・江楓(こうふう) … 川岸の楓の木
・漁火(ぎょか) … いさり火
・愁眠(しゅうみん) … 旅愁のための浅い眠り
・対す … 向き合う

姑蘇城外寒山寺
姑蘇城外寒山寺
姑蘇の町の郊外にある寒山寺から、
・姑蘇城(こそじょう) … 姑蘇の町

夜半鐘声到客船
夜半の鐘声客船に到る
夜半を告げる鐘の音が、旅人を乗せる船にまで響いてくる。
・夜半(やはん) … 真夜中
・客船(かくせん) … 旅人を乗せる船


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