応長のころ、伊勢の国より


・ 徒然草「城陸奥守泰盛は」の現代語訳と品詞分解です。現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。

・ 500個ほど有るといわれている重要語句はカラーで表示しています。150個ほど有るといわれている最重要語句には印を付けています。

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       [ 現代語訳・品詞分解・原文 ]

城陸奥守泰盛は・徒然草 現代語訳・品詞分解・原文


       [ 詳しい解説 ]

城陸奥守泰盛は、さうなき馬乗りなりけり。
城陸奥守泰盛(じょうのむつのかみやすもり)
陸奥守泰盛は、ならぶ者のない馬乗りだった。
・ さうなき … ク活用の形容詞「さうなし」の連体形
○ さうなし … ならぶ者のないほど優れた
・ なり … 断定の助動詞「なり」の連用形
・ けり … 過去の助動詞「けり」の終止形

馬を引き出ださせけるに、足をそろへて閾をゆらりと越ゆるを見ては、
出(い)ださ、閾(しきみ)
馬を引き出させた時に、足をそろえて敷居をひらりと飛び越えるのを見ると、
・ 引き出ださ … サ行四段活用の動詞「引き出だす」の未然形
・ せ … 使役の助動詞「す」の連用形
・ ける … 過去の助動詞「けり」の連体形
・ そろへ … ハ行下二段活用の動詞「そろふ」の連用形
○ ゆらりと … 軽快に体を動かすさま
・ 越ゆる … ヤ行下二段活用の動詞「越ゆ」の連体形
・ 見 … マ行上一段活用の動詞「見る」の連用形

「これは勇める馬なり。」とて、鞍を置きかへさせけり。
鞍(くら)
「これは気の荒い馬だ。」と言って、鞍を置き換えさせた。
・ 勇め … マ行四段活用の動詞「勇む」の命令形
○ 勇む … 激しく興奮する
・ る … 存続の助動詞「り」の連体形
・ なり … 断定の助動詞「なり」の終止形
・ 置きかへ … ハ行下二段活用の動詞「置きかふ」の未然形
・ させ … 使役の助動詞「さす」の連用形
・ けり … 過去の助動詞「けり」の終止形


   


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また、足をのべて閾に蹴当てぬれば、
また、足を伸ばしたままで敷居に蹴り当てていまうと、

「これはにぶくして、あやまちあるべし。」とて、乗らざりけり。
「この馬は鈍くて、きっと間違いをするだろう。」と言って乗らなかった。

道を知らざらん人、かばかり恐れなんや。
その道を十分に理解していない人は、これほどまで恐れて用心するだろうか。






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