・ 徒然草「神無月のころ」の現代語訳と品詞分解です。現代語訳と品詞分解を並べて記載しています。

・ 500個ほど有るといわれている重要語句はカラーで表示しています。150個ほど有るといわれている最重要語句には印を付けています。

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       [ 現代語訳・品詞分解・原文 ]

神無月のころ・徒然草 現代語訳・品詞分解・原文


       [ 詳しい解説 ]

神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、
十月ごろ、栗栖野という所を通り過ぎて、
・ いふ … ハ行四段活用の動詞「いふ」の連体形
・ 過ぎ … ガ行上二段活用の動詞「過ぐ」の連用形

ある山里に尋ね入ること侍りしに、
ある山里に訪ねて分け入ったことがありましたが、
・ 尋ね入る … ラ行四段活用の動詞「尋ね入る」の連体形
・ 侍り … ラ行変格活用の動詞「侍り」の連用形
☆ 侍り … 「あり」の丁寧語
・ し … 過去の助動詞「き」の連体形

遥かなる苔の細道を踏み分けて、
はるか遠くまで続いている苔の生えた細道を踏み分けて、
・ 遥かなる … ナリ活用の形容動詞「遥かなり」の連体形
・ 踏み分け … カ行下二段活用の動詞「踏み分く」の連用形

心細く住みなしたる庵あり。
心細そうな感じにして住んでいる庵がある。
・ 心細く … ク活用の形容詞「心細し」の連用形
・ 住みなし … サ行四段活用の動詞「住みなす」の連用形
・ たる … 存続の助動詞「たり」の連体形
・ あり … ラ行変格活用の動詞「あり」の終止形


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木の葉に埋もるる懸樋の雫ならでは、つゆおとなふものなし。
木の葉に埋もれている懸け樋の雫の他には、まったく音をたてるものがない。

閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、
閼伽棚に菊や紅葉などを折り取って無造作に置いてあるのは、

さすがに住む人のあればなるべし。
やはり住む人がいるからなのだろう。

かくてもあられけるよと、あはれに見るほどに、
このようにしても住んでいられるのだなあと、しみじみち感慨深く見ていると、

かなたの庭に、大きなる柑子の木の、
むこうの庭に、大きな柑子の木で、

枝もたわわになりたるが、周りをきびしく囲ひたりしこそ、
枝もたわわに実のなっている木が、周りを厳重に囲ってあったのは、

少しことさめて、この木なからましかばと覚えしか。
少し興ざめして、この木がなかったならと思われた。






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